天才ジョッキーの悲願達成を実現。「競走馬としての総合力が高い」とスタッフもベタ褒めのドウデュース

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

 こうした天才ジョッキーの快挙もあって、一躍注目を集める存在となったドウデュース。今春のクラシックに向けても有力候補に挙げられるが、管理するスタッフはどう見ているのか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「ドウデュースの強さについて、スタッフに話を聞いてみると『競走馬としての総合力が高い』ということでした。さらに、『乗りやすくて、折り合いがつき、レースセンスもある』とベタ褒め。ふだんからおとなしくて、手がかからないのもいいようです。

 また、ハーツクライ産駒というと、スラッとした子が多いのですが、この馬は『ムチッとした体つきで、スタミナもある』とのこと。現状では課題が見つからないといった話っぷりでした」

 この春に向けては、主役の1頭となっていくのは明らか。陣営はどんな展望を描いているのだろうか。先述のトラックマンが続ける。

「今のところ、次走については未定で、『武豊騎手とも相談して決める』とスタッフ。マイルGIを制しましたが、距離延長については『何ら不安はない』そうです。

 舞台適性については、『小回りコースよりも、広いコースのほうが合いそう』とのこと。今春のクラシックにおいては、GI皐月賞(中山・芝2000m)よりも、GI日本ダービー(東京・芝2400m)のほうが『能力を発揮できる』と、陣営は見ているようです」

 2歳GIを制して、この春の大舞台でも勝ち負けが見込まれるドウデュース。その動向から目が離せない。

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