穴党向きのシンザン記念は今年も大荒れの予感。舞台合う2頭が高配当を演出か (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 それでも、同レースではメンバー最速の上がりタイムをマークして、勝ち馬にクビ差の2着と奮闘。そもそも3走前の重賞、GIIIサウジアラビアロイヤルC(10月9日/東京・芝1600m)でも、出遅れながら4着と健闘しています。

 地力の高さは相当なもの。出遅れることなく、まともに走りさえすれば、ここでも十分に通用すると思います。

 今週の追いきりでも力強い動きを見せて、生野賢一調教助手は『仕掛けてからの反応がよかった』と前向きなコメント。その表情からは、同馬の好調ぶりがうかがえました。

 この中間は、鞍上の吉田隼人騎手が乗ってゲート練習をするなど、発馬改善にも努めていました。レース本番でその効果が出て、流れに乗った競馬ができれば、勝ち負けになると踏んでいます」

 東西の金杯はともに馬連が万馬券。2022年の中央競馬は波乱のスタートとなった。週中には都心でも雪が積もり、競馬界の"大荒れ"ムードにも拍車がかかるようなら、ここに挙げた2頭がアッと驚く高配当を演出してもおかしくない。

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