シンザン記念は「旬の牝系」のニュースター候補に期待。対抗はマイル戦に実績がある血統馬 (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 もう1頭は、レッドベルアーム(牡3歳/栗東・藤原英昭厩舎)を挙げておきたい。同馬は昨年6月に行なわれた阪神/芝1800mの新馬戦を勝利後、前走のGⅡ東京スポーツ杯2歳S(東京/芝1800m)は5着に敗れている。

 同馬の兄にはレッドベルジュール、レッドベルオーブと、2頭のGⅡデイリー杯2歳S(京都・阪神/芝1600m)勝ち馬が出ている。4つ上の姉レッドベルローズもGⅢフェアリーS(中山/芝1600m)で3着に入っており、マイル戦に実績のある血統だ。3頭の兄姉はディープインパクト産駒で、レッドベルアームはハーツクライ産駒と父馬は違うが、前走の5位からマイル戦で巻き返す可能性は高い。

 ハーツクライ産駒はこのレースで、2016年のロジクライが勝利。2015年にもナヴィオンが3着に入っている。さらに、2019年の勝ち馬ヴァルディゼールはロードカナロア産駒だが、母の父にハーツクライを持っている。この世代のハーツクライ産駒は、GⅠ朝日杯フューチュリティSを勝ったドウデュース、GⅠホープフルS4着のフィデルなど素質馬が続出しているため、それに続きたいところだ。

 以上、今年のシンザン記念はソリタリオ、レッドベルアームの2頭に期待する。

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る