今年は穴党の出番か。「堅い」ホープフルSでの大駆けを予感させる伏兵2頭 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 断然人気が予想されるコマンドライン以外の2頭が勝てば、それなりに好配当が見込めそうだ。だが、坂本記者はそれらとは別に、さらに人気薄の穴馬候補を2頭推奨する。

「1頭目は、ボーンディスウェイ(牡2歳)です。この馬には1着の可能性まであると見ています。初勝利までに3戦を要しましたが、そこから2連勝と勢いに乗っている点は無視できません。

 前走の1勝クラス・葉牡丹賞(12月4日/中山・芝2000m)では、内枠からスッと出てハナを主張。道中折り合って、うまくスローペースに持ち込みました。3コーナー手前で他馬がまくってくるとみるや、スムーズにペースアップして対応。直線に入ってからも、しぶとく脚を伸ばして後続を完封しました。

 センスのよさを感じさせる走りを披露したうえ、2分0秒6という勝ち時計も優秀でした」

ホープフルSと同じ舞台で行なわれた前走の葉牡丹賞を快勝しているボーンディスウェイホープフルSと同じ舞台で行なわれた前走の葉牡丹賞を快勝しているボーンディスウェイこの記事に関連する写真を見る そして今回も、"何が何でも前に行きたい"という馬が他に見当たらない。坂本記者はそのあたりも「この馬には有利に働きそう」と言って、こう続ける。

「12月24日の追い切りに騎乗した鞍上の石橋脩騎手に話を聞くと、『この前の競馬で(前に)行ったことが(今回に)生かせる競馬になれば。少しじっとしていても(最後は)脚を使えると思う。中山で2回勝っているし、舞台を味方につけられたら』と言って、手応えを口にしていました。

 オニャンコポン(牡2歳)あたりも前目につけたいところでしょうが、先手争いはそこまで激しくなることはなく、隊列はすんなり決まると思います。マイペースでリズムよく運ぶことができれば、簡単には止まらないでしょうし、侮れない存在ですよ」

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