ほのか、有馬記念は舞台適性を重視。エフフォーリア、タイトルホルダーは消して本命はGⅠ勝ちのない3歳馬 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 佐野隆●撮影 photo by Sano Takashi

【☆印は親しみを感じる1頭】

 ▲は、アリストテレスです。

 この馬は、昨年の菊花賞2着馬。勝ったコントレイルと差のない競馬をしている点を高く評価しました。

 前走のジャパンCはこれまでと違って、ハナをきったことで9着と惨敗。この経験を踏まえて、以前のように好位からの競馬ができれば、巻き返しがあっても不思議ではありません。先週の朝日杯FSで悲願の勝利を手にし、勢いに乗る武豊騎手とのタッグというのも魅力です。

 要注意の☆印には、メロディーレーンを抜擢しました。

 馬体重が400kgにも満たない小柄な牝馬ですが、CanCamモデルのなかで身長が低い私は、同馬に対して一方的に親しみを感じています。「小さいもの同士、頑張ろうね」と(笑)。

 それはともかく、一昨年は牝馬ながら菊花賞に挑んで5着と健闘。華奢ですが、スタミナは十分です。前走の3勝クラス・古都Sでもしっかり勝っていますし、父は有馬記念2勝のオルフェーブルと舞台も合うと思います。

 どこで勝つのかわからないところが、この馬の難しいところですが、だからこそ、押さえておきたい一頭です。

 △は3頭。まずはウインキートスです。

 この馬は、とにかく非根幹距離で走る馬。今年の2勝も、中山・芝2200mの3勝クラス・湾岸Sと、東京・芝2500mのGⅡ目黒記念ですからね。

 通算19戦5勝、2着6回と、めちゃくちゃ好成績を残しているわけではありませんが、上がりも速い馬なので押さえます。

 続いて、パンサラッサ。展開次第ではありますが、逃げ馬が来るならこの馬、と思っています。

 前走の福島記念は逃げて4馬身差の圧勝でしたし、状態がいいのは間違いありません。いよいよ覚醒したか、と感じるほどでした。距離については未知数ですが、気持ちよく逃げれば3着はあるかも......と、逃げ残りに期待です。

 そして、もう1頭はアカイイトです。

 前走のエリザベス女王杯はまさかの勝利という感じでしたが、もしかすると、乗り替わった幸英明騎手との相性がいいのかもしれません。再びここでも高配当を演出、という走りを楽しみにして押さえたいと思います。

 上位人気になりそうなところでは、エフフォーリア、タイトルホルダーを消しました。

 エフフォーリアは、やはり距離に不安を感じます。実際、菊花賞を回避して天皇賞・秋に向かったわけですからね。唯一の敗戦も、2400m戦の日本ダービー。そこから、さらに100m距離が伸びて、はたしてどうか......。

 片やタイトルホルダーは、まさに有馬記念と相性がいい菊花賞組。その菊花賞でも悠々と逃げ切っており、本来であれば重い印を打つべき存在なのでしょう。

 でも、その逃げきり勝ちはうまく展開がハマった印象が強く、相手強化の今回も同じことができるかどうか。歴戦の古馬たちが易々と逃がしてくれるとは思えません。

 馬券は、ステラヴェローチェの単勝にドンといきたいところ。あとは、クロノジェネシスとの馬連と、ステラヴェローチェを軸にした3連複か、3連単のフォーメーション馬券。どう流すかは、当日までじっくり考えたいと思います。

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