2021.12.25

有馬記念は2強の一騎打ちか。一角崩しがあるなら持久力勝負で浮上する「善戦マン」

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 ということは、3コーナーからゴールまでの3ハロン近い距離を持ち堪えることができる、長くいい脚が求められます。しかも、コーナーリングをしながら上がっていって、最後に急坂が待ち受けていることを考えると、相当な持久力が必要です。となれば、マイラーには酷な展開で、今年は"タフな有馬"になる公算が高いです。

 人気を二分するであろうエフフォーリア(牡3歳)とクロノジェネシス(牝5歳)は、後半3ハロンでびっしり脚を使いきる競馬で何度も結果を出しています。まともなら、ともに上位争いに加わってくるはずです。大きく崩れるとしたら、別の理由(体調面など)しか考えられません。

「2強」の一角崩しが見込まれるステラヴェローチェ「2強」の一角崩しが見込まれるステラヴェローチェ この記事に関連する写真を見る  下馬評どおり、2強の一騎打ちとなる確率が高いですが、2強に割って入る伏兵候補を挙げるとしたら、僕はステラヴェローチェ(牡3歳)をプッシュしたいと思います。

 ステラヴェローチェは、クラシック三冠レースで3着、3着、4着と好走しました。そしてこの馬の武器は、勝負どころとなる後半の末脚の持久力。いずれも"漁夫の利"を狙う形でしたが、三冠すべてで掲示板(5着以内)に載った安定感は高く評価すべきでしょう。

 前走のGI菊花賞(10月24日/阪神・芝3000m)がそうだったように、自分で展開を作れる馬ではないので、人気を背負うと買いづらいタイプですが、人気が落ちる今回は一発を期待するには絶好の存在となります。

 対エフフォーリアとなると3戦3敗と分が悪いものの、距離が延びたGI日本ダービー(5月30日/東京・芝2400m)では、1馬身4分の1差まで詰めました。さらなる距離延長を味方にして、より肉薄するシーンがあってもおかしくありません。

 個人的には、クラシックでもコンビを組んできた吉田隼人騎手騎乗によるリベンジを期待していたのですが、今回は乗り替わり。勝負の世界である以上、仕方がないことです。

 ともあれ、新たにコンビを組むのは、GI阪神ジュベナイルフィリーズのサークルオブライフ、GIIIターコイズSのミスニューヨークと、2週連続重賞Vを遂げたミルコ・デムーロ騎手。ともに後方からの差しきり勝ちを決めているので、ステラヴェローチェとも手が合いそうですし、現在の勢いは大きな魅力です。

 今年の有馬記念は、持久力勝負で急浮上が見込めるステラヴェローチェの"一角崩し"の可能性ありと見て、同馬を今回の「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。

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