ブエナビスタの愛娘ブエナエルドラードは「馬格があって、雰囲気がある」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by AFLO

 同馬は現在、どういった状況にあるのか。関東競馬専門紙のトラックマンが厩舎スタッフに話を聞いてきた。

「ブエナエルドラードは今週、ゲート試験に合格しました。このあとは再び放牧に出されて、デビューに向けて再調整するようです」

 名牝の子ゆえ、早くその走りを見たいものだが、期待の血統馬ということもあって、大事に、じっくりと調整していく方針のようだ。トラックマンが続ける。

「ブエナエルドラードはまだ気の強さが残っているそうで、ゲート試験でも『少し手こずった』と聞いています。また、スタッフによると『体も少し緩さが残っている』とのこと。その辺りも含めて『あくまでも馬の成長に合わせて作っていきたい』と話していました。

 とにかく現状では、放牧先でじっくり体を作ってからデビュー、という青写真を描いているようです。それでも、スタッフは初陣について『年明け2月の東京開催ぐらいに間に合えば......』と、希望を口にしていました」

 ブエナエルドラードがターフを駆ける姿を見られるのはもう少し先になりそうだが、先述のトラックマンによれば、「馬体は480kgほどで『馬格は大きく、雰囲気がある』とスタッフの評価は高い」という。万全の状態が整えば、デビュー戦から圧巻の走りを見せてくれるかもしれない。今はその日が来るのを楽しみにしたい。

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