無敗で重賞を制した逸材がズラリ。年末の2歳GIを占う「2歳牡馬ランキング」 (4ページ目)

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 4位は、ドレフォンの初年度産駒となるジオグリフ。同馬も2戦無敗で重賞の札幌2歳Sを制覇。過去2戦は1800m戦だったが、2歳GIではマイル戦の朝日杯FSに出走予定だ。

土屋氏
「新馬戦(6月26日/東京・芝1800m)を好時計で勝利。その後、2着のアサヒ(牡2歳)が東スポ杯2歳Sで2着、3着のアスクビクターモア(牡2歳)がリステッド競走のアイビーSで3着と好走していることを考えれば、レースレベルも秀逸だったと言えます。東京と札幌と、異なる競馬場で結果を出したことでも能力の高さがうかがえます。今後のポイントは、父の現役時代の戦績からして、どこまで距離を延ばせるか、といったところでしょうか」


 5位には、前走でGIII京都2歳S(11月27日/阪神・芝2000m)を勝ったジャスティンロック(牡2歳/父リオンディーズ)が入った。今後は年明け、GII弥生賞(3月6日/中山・芝2000m)からの始動を予定している。

木南氏
「京都2歳Sでは、後方から大外を回って他馬をねじ伏せました。海外での購入が目立つオーナーですが、北海道セレクションセールの落札馬にお宝がいた......という感じでしょうか。母系は1990年代に活躍した名牝ホクトベガと同じ。今後の日本ではエピファネイア産駒の活躍が見込まれていますが、同じシーザリオの子であるリオンディーズ産駒の躍進もあるのか、注目の1頭。同時に、シーザリオの血のすごさを改めて痛感させられます」

 現状、牡馬も牝馬と同様、新馬、未勝利戦を勝ち上がったばかりの馬のなかにも、素質馬がたくさん控えている。年明け以降のオープン戦や重賞の結果次第では、ランキングがガラッと変わる可能性が大いにある。ともあれ、まずは今後のランキングを大きく左右するであろう、年末の2つのGI戦に注目である。

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