新旧ダービー馬による「2強」対決に沸くジャパンC。舞台が合うかつてのダービー馬も要注意 (2ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 一方のシャフリヤールは、今年の日本ダービー(5月30日/東京・芝2400m)を2分22秒5というダービーレコードをマークして優勝。皐月賞馬のエフフォーリアをハナ差で制して世代の頂点に立ちました。

 今回は、前走後からたっぷりと間隔を空けての秋2戦目。余力もあるうえ、大幅な上積みが見込めます。

 そうなると、やはりこの2頭が中心。どちらも切れ味に特化したディープインパクト産駒ゆえ、道悪競馬ではパフォーマンが落ちてしまいますが、今回はよほどの極悪馬場にでもならない限り、僕は2頭の一騎打ちになるのではないかと踏んでいます。

 そうは言っても、競馬ファンとしては「"もう一議席"にどの馬を狙うか?」といった点の興味は尽きないところでしょう。複勝やワイド、3連複や3連単などは、たとえ「2強」決着になったとしても、もう1頭の枠に伏兵が突っ込んでくれば、オイシイ配当が期待できるかもしれませんからね。

 久しぶりに魅力的な存在が来日する外国馬に目を向ける人がいれば、今年のオークス馬に食指が動いたり、過去のGI馬の復活を期待したりする人もいるでしょう。あるいは、この秋のGIで好調な騎手に注目する人もいるかもしれません。

 そんななか、僕が気になっているのは、3年前のダービー馬であるワグネリアン(牡6歳)です。

東京・芝2400mという舞台が合うワグネリアン東京・芝2400mという舞台が合うワグネリアンこの記事に関連する写真を見る 古馬になってからはノド鳴りの症状が悪化して勝ち星を挙げていませんが、年明けにノドの手術を行なってから、一時期よりも走りがよくなってきている気がします。特に前走のGII富士S(6着。10月23日/東京・芝1600m)の走りを見て、少し前に比べて明らかに動きがよくなっている、と確信しました。

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