スタッフが胸躍らせる話題の良血馬。三冠牝馬ジェンティルドンナの子、マリーナドンナ (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Nakahara Yoshifumi/AFLO

「マリーナドンナは馬体重が470kgほどあるそうで、牝馬としては十分な馬格の持ち主です。『春先と比べてだいぶ大きくなって、体つきもかなりしっかりしてきた』とスタッフ。実際、傍から見ても芯が入ってきた印象があります。夏を越して、いい成長を見せているのではないでしょうか」

 そもそも、父ロードカナロアも短距離GI通算6勝という実績を築いた名馬。同馬を手がけたのが安田厩舎とあって、歴史的な名牝との間に生まれたマリーナドンナに対するスタッフたちの思い入れは余計に強いという。

「父がロードカナロアということで、スタッフからは『やはり(特別に)期待してしまいますね』と本音が漏れていました。そして、『デビューまでにはいい仕上がりになるのでは』と自信をうかがわせていました。

 距離に関しては、『1600m~2000mが合いそう』とのこと。父のイメージよりも少し長めで、どちらかと言えば、母に近い距離適性と見られているようです。その分、幅広い舞台での活躍が見込まれています」

 デビュー戦の予定は、12月4日の2歳新馬(阪神・芝1800m)。父、母合わせてGI通算13勝という良血馬マリーナドンナは、その初陣でどんな走りを見せてくれるのか。必見である。

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