マイルCSは安泰ムード。もし「3強」の一角崩しがあるなら、代打騎乗で一発秘めるGI馬

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Kyodo News

 では、この「3強」に割って入る存在はいるのか?

 上位3頭がまともに走ったら、僕は8割ぐらい「他の馬に出番はナシ」と思っています。それでも、残り2割にその可能性があるかなと思っていて、なかでもグレナディアガーズ(牡3歳)にそのチャンスがあると見ています。

マイルCSで「3強」の一角崩しが期待されるグレナディアガーズマイルCSで「3強」の一角崩しが期待されるグレナディアガーズこの記事に関連する写真を見る 強い3歳世代のなかでもマイル路線においては、最上位クラスにランクされる馬。2歳時にはGI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)を制しています。

 GINHKマイルC(5月9日/東京・芝1600m)では、同レースで戴冠を遂げたシュネルマイスターの後塵を拝しましたが、こちらは1番人気を背負っていて、早めの仕掛けから勝ちにいかなければいけない立場にありました。それを思えば、3着というのは悪くない結果でした。

 デビューからこれまで川田将雅騎手がずっと手綱をとってきましたが、今回は川田騎手のお手馬とバッティング。代わって、池添謙一騎手が鞍上を務めることになりました。実はこの乗り替わりこそ、最大の魅力と言えるのではないでしょうか。

 誤解がないように補足しておきますが、川田騎手より池添騎手のほうが優れているとか、そういう意味合いではありません。あくまでも、「これまでと違った面を(池添騎手が)引き出してくれるかもしれない」という期待感があってのことです。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る