確勝を期すマイルCS。絶対女王グランアレグリアに「らしくないレース」が頭をよぎる不安 (3ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

 確かに今春の安田記念では、スタート後に少々もたついた。その結果、通常はスタートしてすぐにいい位置を確保できるのに、この時は道中の位置取りがかなり後方になった。おかげで、直線に入ってからは馬群を割って伸びてきたものの、ふだんよりも末脚にキレがなく、大外から強襲してきたダノンキングリーとの叩き合いに屈した。

 スタートといい、道中の位置取りといい、最後の弾け方といい、まさに「らしくない」レースぶりだった。

 再び中2週で臨む今回、同様のことは起こり得るのか。

 来年3月で引退が決まっているグランアレグリア。国内ではここが現役最後の一戦となるかもしれない。それを思えば、彼女には「女王の輝き」を取り戻し、有終の美を飾ってほしいところだが、はたして......。

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