兄妹、同日勝利となるか。グレナディアガーズの妹・アストロフィライトは期待大の血統馬 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 そんなアストロフィライトは今、デビューに向けて順調に調教を重ねている。その様子を間近で見ているスタッフの評価はどれほどのものなのか、関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「助手の話によると、『ディープインパクト産駒らしく、軽いキャンターをします』と好評価。続けて、『調教では問題なく動けていますし、血統的にも期待の大きな馬』と話しており、陣営としても希望を膨らませている1頭と言えるのではないでしょうか」

 兄グレナディアガーズも同じ厩舎で管理されているが、兄と比較してのコメントもすこぶる良好だという。先述のトラックマンが続ける。

「アストロフィライトは2歳牝馬らしい幼さがあるものの、『気性は素直で、兄の2歳時に比べて扱いやすいタイプ』とスタッフ。兄グレナディアガーズは気が強く、陣営も苦労していましたが、妹はそこまで手がかかることはなさそうです。距離にしても、レーススタイルにしても、兄より融通がきくのはないでしょうか」

 初陣は11月21日の2歳新馬(阪神・芝1600m)。鞍上は兄と同じく川田将雅騎手が務める予定だ。

 そのデビュー当日には、兄グレナディアガーズもGIマイルCS(阪神・芝1600m)に臨む。兄妹が同じ日に勝利を飾ることができるのか、注目である。

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