横山ルリカが選んだエリザベス女王杯の本命は? 今回は「くる番」の超大穴にも注目

  • 土屋真光●構成 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 ウインの2頭なら、今回に関してはウインキートス(牝4歳)のほうがいいかなと思っています。オールカマーで2着からですと、過去にラキシスとかヌーヴォレコルトの2頭が圏内に来ています。GⅡ目黒記念でも52kgのハンデがありつつも、骨っぽい相手に地力の高さを見せましたね。札幌記念は持ち前の先行力が生かせませんでしたが、適距離のオールカマーではウインマリリンと互角の競馬ができました。血統的にステイゴールド系のタフな馬がきているレースなので、お父さんのゴールドシップ譲りのタフさを活かせれば。

 ウインマリリン(牝4歳)は今回のコースにすごく合っていると思うんですけど、ただ、オールカマーを勝ってしまったというデータですね(笑)。そして一番気がかりなのが状態面です。前走のあと、右の肘腫になって、1週前追い切りの動きがどうかなと、手塚貴久調教師もコメントを出されていたので、秋華賞の時のユーバーレーベンぽいというか、完調じゃないのかなという雰囲気を個人的に感じています。去年の4着馬なので、能力も適性も絶対にありますし、鞍上の横山武史騎手も現在GⅠ2連勝中で勢いも騎乗技術も信頼できます。本当に気掛かりは状態面だけです。

 最後に、超大穴ではシャムロックヒル(牝4歳)に注目しています。機動力を生かしやすい内回りの2200mであれば、持ち前のしぶとさを生かしてギリギリ粘るのも考えられそうです。いわゆる「○×(マルバツ)馬」で、くる・こない、を繰り返して、今回はくる番なんですよね(笑)。人気馬がお互いにいい位置にいながら牽制し合っている間に......、というのがこのレースで荒れる時のパターンでもあります。また、若い騎手が大穴をあけることも多いので、騎乗の団野大成騎手にも注目。歴史は繰り返すかもしれません。

【profile】
横山ルリカ(よこやま・るりか)
1991年9月27日生まれ。神奈川県出身。アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバー(2015年10月に卒業)。『めざましテレビ』のリポーターを経て、現在は『めざまし8』(フジテレビ)の情報キャスターを務める。『競馬予想TV!』(CS・フジテレビONE)はアシスタントとして出演。サンケイスポーツ『サンスポZBAT!』重賞予想コラム「ルリカの当たりますよ〜に!!!」(毎週日曜掲載)を担当するほか、TOKYO FM「TOKYO TEPPAN FRIDAY supported by Ginza Sony Park」(毎週金曜15時〜生放送)にレギュラー出演中。

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