横山ルリカが選んだエリザベス女王杯の本命は? 今回は「くる番」の超大穴にも注目

  • 土屋真光●構成 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

GⅠエリザベス女王杯の注目馬を語った横山さんGⅠエリザベス女王杯の注目馬を語った横山さんこの記事に関連する写真を見る レイパパレは今回、クリストフ・ルメール騎手が騎乗します。乗り替わってのルメさんは"必殺仕事人"ですよね。去年もラッキーライラックに乗り替わり、大外18番枠でありながらあっさり勝っちゃいました。レイパパレは、ここ最近2200mで勝てていないので、ルメール騎手のプラス要素と、距離適性というマイナス要素を、皆さん、天秤にかけると思います。

 実はデータ的には、GⅡオールカマーで負けた組の巻き返しがこのレースではあります。オールカマーは勝ったらダメなんです(笑)。レイパパレはそのオールカマーで4着。プラス体重で、エリザベス女王杯に向け仕上げ途上だったということを考えれば、オールカマーで負けたことは、むしろ推し材料だと思います。体重も、余裕残しなら締まってほしいんですけど、成長分だったとしたら気にしなくていいかな。距離も牝馬同士なら能力でこなせるとも思います。

 この3頭を本命候補にして、馬の状態や陣営のコメントなど次第で、ギリギリまで楽しみながら考えたいと思います。

 あと穴馬候補。まずはランブリングアレー(牝5歳)。この馬は前回オールカマー組で7着でしたがレイパパレと0.2秒差。先行馬に有利な流れで脚を余してのものでした。レイパパレとの差を考えれば、阪神2200mのほうが持ち味を生かせるというか。そして2着だったヴィクトリアマイルと同じ吉田隼人騎手が騎乗というのも魅力です。

 あとはクラヴェル(牝4歳)ですね。お母さんのディアデラマドレは2014年のエリザベス女王杯で3着に突っ込んできています。上がり最速で差し切れなくて勝ちきれないというキャラクターではありますが、大崩れしないので、この夏はクラヴェルを軸にしてちょこちょこ馬券でもお世話になりました。控える競馬も最近、完全にマスターした感もあり、その爆発力を生かして力を発揮できるようにもなりました。先行勢が飛ばすような流れになれば展開もより向くし、アリかなと思います。人気もなさそうなので、3着あたりには絶対に入れておきたい馬です。

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