今年のエリザベス女王杯は過去の好走例にピタリとハマる穴馬不在も、それに似たタイプの3頭に激走の予感

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 ということで、今年は3着以内という着順にはこだわらず、前年のレースに出走した馬に目を向けたい。候補となるのは、ウインマリリン(牝4歳)、ソフトフルート(牝4歳)、リュヌルージュ(牝6歳)の3頭だ。

 いずれも魅力的な存在だが、過去例に挙げた2頭は、前年のレースで勝ち馬から1秒以上離されていなかった。その点を考慮すると、勝ったラッキーライラックから1秒差をつけられて12着に終わったリュヌルージュは厳しいと見る。

エリザベス女王杯での勝ち負けが期待されるウインマリリンエリザベス女王杯での勝ち負けが期待されるウインマリリンこの記事に関連する写真を見る そうなると、昨年4着のウインマリリンと同6着のソフトフルートにより食指が動く。そして、特にオススメなのはウインマリリンだ。昨年のGIオークス(東京・芝2400m)で2着となり、前走のGIIオールカマー(9月26日/中山・芝2200m)でも牡馬相手に快勝し、実績は申し分ない。

 その分、上位人気が予想されるものの、前評判ではレイパパレ(牝4歳)、アカイトリノムスメ(牝3歳)といった2頭のGI馬に人気が集中。3番人気にとどまりそうで、馬券的な妙味は増す。過去、エリザベス女王杯では3番人気が4勝と際立った成績を収めており、その点からも強力にプッシュしたい一頭だ。

 次に着目したいのは、前哨戦のひとつであるGII府中牝馬S(東京・芝1800m)で勝っていながら、人気薄だった馬である。というのも、このタイプが過去に何度も波乱を演出しているからだ。

 いい例となるのは、2014年に6番人気で3着に入ったディアデラマドレ、2016年に3番人気で勝ったクイーンズリング、2017年に9番人気で2着と善戦したクロコスミア、2020年に5番人気で2着と奮闘したサラキアらである。

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