京王杯2歳Sは再び波乱傾向か。前走の敗戦で人気落ちした素質馬の反撃に期待 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 坂本記者はもう1頭、前走のカンナSで2着と惜敗したシゲルファンノユメ(牡2歳)にも注目しているという。

「ここまで、新馬戦(7月4日/福島・芝1200m)2着、未勝利戦(7月18日/福島・芝1200m)1着、そして前走のカンナSが2着と堅実。3戦とも際立って速い決着ではありませんでしたが、いずれもメンバー最速の上がりをマークしており、決め手勝負となれば、再び上位争いに加わってくる可能性があります。

 前走では、今回人気の一角と見られるコラリンから4分の3馬身差。勝負どころの4コーナーでコラリンの外を回された分、詰め切れなかった印象でしたから、立ち回りひとつで逆転があっても......と思わせる内容でした。折り合いにも不安はなさそうですし、1ハロンの距離延長にも対応できると踏んでいます」

 2歳馬による若駒同士の戦いとあって、波乱要素は十分にある。絶対的な存在がいないとなれば、なおさらだ。ここに挙げた2頭が今後のGI戦への軍資金となるオイシイ配当をもたらしてくれるかもしれない。

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