急きょデビューが延期になったダノンギャラクシー。その判断に見る陣営の評価

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 しかし、国枝調教師の判断で急きょデビューは延期となった。その判断について、関東競馬専門紙のトラックマンが詳細を伝える。

「国枝先生曰く『(ダノンギャラクシーは)まだ目覚めていないというか、もう少し調教を重ねてからデビューをさせたい』とのことでした。とはいえ、調教自体は決して悪くなく、馬体についても『走りそうな雰囲気をしている』と師自ら話していて、決して悲観することはないと思います」

 実際、他のスタッフからの評価も上々だという。トラックマンが続ける。

「馬体はまだ全体的に緩さのある作りですが、スタッフは『新馬なら、今の状態でも好走できるレベルにある』と話していました。馬体重も460kgほどで、『バランスよくまとまっている』と高評価を与えています。確かに完成するのは先かもしれませんが、初陣を迎えれば、間違いなく勝ち負けを演じることになるでしょう」

 国枝調教師とスタッフの評価からして、予定どおりデビューしても十分に勝負になっただろう。それでも延期したのは、あくまでも確勝を期してのものか。それだけ、先々への期待が膨らむ"器"ということかもしれない。

 ダノンギャラクシーは、名門厩舎の新たな看板馬になることができるか。初陣を迎えるその日の走りから目が離せない。

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