ほのかが菊花賞でまさかの大勝負。本命に人気薄の実力馬を選んだ (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

 ▲はステラヴェローチェです。皐月賞、日本ダービーともに3着という実績は、今年の出走馬の中では最上位。この馬も上がりがしっかりしていて、タフなところも魅力です。

 不良馬場だった前走の神戸新聞杯を完勝していることから、馬場が悪いほうが合っているイメージがありますが、これまで良馬場でも掲示板を外したことはなく、馬場は不問と見ています。距離適性を考えて、やや評価を下げましたが、ステラヴェローチェの印をこれ以上は落とせません。

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 注目馬の☆は、ディヴァインラヴです。菊花賞では、過去50年以上も牝馬が3着以内に来ていません。そもそも牝馬が参戦すること自体まれですから、確かに不安はあります。

 でも、この馬もオーソクレースと同じくエピファネイア産駒。2走前には芝2600m戦のタイランドC(1勝クラス)を勝っていますし、上がりタイムもメンバー最速でした。

 加えて、鞍上が福永祐一騎手というのが強み。福永騎手に乗り替わってから結果を出し始めていますし、何より福永騎手は菊花賞でも昨年1着、一昨年2着と結果を残しています。福永騎手自身、「牡馬との斤量差(マイナス2kg)は有利」と話しているようですし、長距離戦では鞍上も重視されますから、軽視は禁物だと思います。

 △は4頭。まずはディープモンスターです。過去、菊花賞で好走しているのは、前走でセントライト記念か、神戸新聞杯を使っているケースが多いので、「ダービーからの直行で大丈夫?」という心配があるのは確か。でも、ダービー大敗(16着)から巻き返した例はいくつもあります。さらに、長距離レースが得意な武豊騎手がずっと乗っているので、菊花賞でこその期待ができます。

 続いて、ヴェローチェオロ。父ゴールドシップは長距離戦を得意としていた馬ですし、前走でも阪神・芝2200mの三田特別(2勝クラス)を勝って、メンバー最速の上がりタイムをマーク。今回の好走条件に当てはまります。

 3頭目はアサマノイタズラ。前走のセントライト記念では、最後の伸び脚が強烈でした。上がり重視の私としては、絶対に押さえておきたい存在です。トライアルレースを制したのに、それほど人気にならなさそうなので、馬券的な妙味も増します。

 そして最後に、ノースザワールド。前走の2勝クラス・浜名湖特別は芝2000m戦と、今回定めた条件からは外れていますが、過去3年連続で勝利を飾っているディープインパクト産駒。ヒモ穴として加えたいと思います。

 私が印を打ったのは、以上の8頭。人気薄のモンテディオを本命にしたので、馬券は手広く狙いたい。モンテディオの1頭軸で、残り7頭に流す3連複で勝負です。

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