ほのかが菊花賞でまさかの大勝負。本命に人気薄の実力馬を選んだ

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

 秋のGIシリーズが始まりましたが、私の予想はというと......残念な結果が続いています。スプリンターズSは、レシステンシア(2着)に〇、シヴァージ(3着)に▲の印をつけたものの、本命に指名したのがダノンスマッシュ(6着)......。3歳馬のピクシーナイトが突き抜けて、馬券的中とはなりませんでした。

菊花賞の予想をしてくれた、ほのかさん。菊花賞の予想をしてくれた、ほのかさん。この記事に関連する写真を見る

 続く秋華賞は、◎アカイトリノムスメ(1着)でバッチリだったのですが......ファインルージュ(2着)を切ってしまい、またもハズレ。2戦連続で上位人気馬の取捨を誤り、惜しくも取り逃がしています。

 かつては「消しの女神」と呼ばれていたのに、今では「消しの悪魔」みたいなことになっています(苦笑)。

 ここは気持ちを切り替えて、菊花賞では何としてもこれまでの鬱憤を晴らしたいと思っています。

 さて、今年の菊花賞は先行馬が結構多いので、ペースが速くなりそうな気がしています。また、京都競馬場の改修工事により、阪神開催となるため、最後の直線で急坂が待っています。そうなると、例年にも増して、タフさが求められるのではないでしょうか。

 そうした状況も頭に入れて、今回はまず、予想の判断材料として過去3年のレース傾向を参考にしました。そこで、ほとんどの馬が前走で、芝2200m以上のレースで好走(3着以内)している点に着目。印をつけるうえでは、その条件を重視しました。

 それによって、多くの馬が馬券対象から外れることに。人気どころではタイトルホルダー、ヴィクティファルス、ヴァイスメテオールなどが消えます。

 そして、条件をクリアした馬の中から近走の内容などを加味して、モンテディオを◎としました。前走の神戸新聞杯3着を評価するのはもちろんですが、2走前には芝2600mという長距離戦(1勝クラス・ルスツ特別)を快勝。上がりタイムが速いのも好材料となります。過去3年の結果を鑑みて、上がりタイムが速い点も重要視したい要素です。

 その結果から、3000mという距離も問題ないでしょうし、「神戸新聞杯組の関西馬」ということも、菊花賞で好走する条件に合致しています。また、四位洋文調教師が事前コメントで、「心肺機能が強い」と評価。だとすれば、菊花賞のような長距離レースこそ、モンテディオのタフさが生かせる絶好の舞台と言えるでしょう。

 かなりの人気薄だと思いますが、思い切って本命にしました。

 ○はオーソクレースです。皐月賞は負傷して出走できませんでしたが、およそ9カ月ぶりとなる前走のセントライト記念で3着。負傷前と変わらぬ強さを見せて、安定した末脚も健在でした。

 昨年の菊花賞でも、オーソクレースと同じエピファネイア産駒のアリストテレスが2着に来ていて、距離の不安もありません。鞍上も、アリストテレスと同じクリストフ・ルメール騎手。アリストテレスの奮闘を思い起こさせるこの馬を、対抗に推します。

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