堤礼実アナが凱旋門賞に感じるロマン。「来年はどの馬が挑戦するのか」
堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第23回
スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回は、先日行なわれた凱旋門賞を振り返りつつ、「牝馬三冠」最終戦となる秋華賞の注目馬についても語ってもらった――。
10月3日、フランス・パリのロンシャン競馬場でGI凱旋門賞が行なわれました。
この秋、個人的に注目していたレースでしたし、特に今年は開催100回目という節目の年ということもあり、出走を前にして私もワクワクしながら自宅リビングのテレビの前に座っていました。
スマホを片手に、SNSでファンの声などをチェックしながらのテレビ観戦はとても新鮮で、凱旋門賞ならではの毎年の楽しみです。ふだん、GIなどの主要レースを見る時は『みんなのKEIBA』のオンエアー中ですから、そんなことは絶対にできませんからね。
現地では直前まで強い雨が降っていたようで、馬場は相当荒れているという話でした。「そうなると、海外馬のほうがより適性は高いのかな」などと思っていると、いよいよレースがスタート。直線を迎えて馬群が一気にまとまって、最後は大接戦の末にドイツ馬のトルカータータッソがゴール板をトップで駆け抜けていきました。
ドイツ馬は力の要る馬場のほうが得意だとは聞いていました。まさにあれほどの重馬場だったからこそ、タルナワ、ハリケーンレーン、アダイヤーら「空前のハイレベル」と言われた豪華メンバーを抑えての勝利につながったのでしょう。
やっぱり競馬は奥が深い! ひと筋縄ではいかないものだな、と改めて実感しました。
日本から参戦したクロノジェネシス(7着)、ディープボンド(14着)も、日本では重馬場を苦にせず、どちらと言えば、得意とする馬。だから、雨が降っても大丈夫。レース前、私はそう考えていました。
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