2021.10.02

100回目の凱旋門賞で武豊か日本馬の初勝利なるか。相手は「チャンピオンクラスだらけ」の欧州馬たち

  • 土屋真光●文 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 アダイヤーが勝った英ダービーで3着になった以外、今年の愛ダービーなど6戦すべてを勝利しているハリケーンレーン(牡3歳)は、7月のGⅠパリ大賞で同じコースを経験済み。GⅠ英セントレジャー(ドンカスター/芝2910m)から転戦する馬はこれまで好成績を残せていないが、それを補うだけの能力を秘めている。

 ディープインパクト産駒のアイルランド調教馬スノーフォール(牝3歳)は、GⅠ英オークス(エプソム/芝2410m)で2着馬を16馬身突き放しての圧勝。続くGⅠ愛オークス(カラ/芝2400m)も8馬身半、GⅠヨークシャーオークス(ヨーク/芝2370m)も4馬身差と圧勝を続けてきた。前走GⅠヴェルメイユ賞ではスローペースから差し届かずまさかの2着も、管理するA.オブライエン師は「収穫はあった」と気勢を緩めない。勝てばディープインパクト産駒による勝利となり、これも歴史の1ページとなる。

 ブルームに騎乗する武豊騎手にとっては、勝てば日本人騎手による初制覇。昨年はジャパンに騎乗予定ながら、直前で飼料から禁止薬物が見つかって出走取消となり、無念の渡航になった。ブルームは3歳後半から4歳にかけて精彩を欠いたが、今年はGⅠサンクルー大賞(サンクルー/芝2400m)など4勝を挙げて脂が乗っている。
 
 その他、デビュー以来GⅠを5勝しているラブ、ドイツでGⅠ2勝のトルカータータッソ(牡4歳)、未勝利馬の身分で今年の英ダービーで2着になったモジョスター(牡3歳)も実力馬。さらに、昨年の2歳GⅠジャンリュックラガルデール賞(パリロンシャン/芝1400m)で、同日同距離で行なわれた古馬GⅠフォレ賞よりも1秒以上速いタイムで勝利したシリウェイ(牡3歳)など、一発を秘める馬も控えている。

 10月3日はスプリンターズS(中山/芝1200m)が終わったあとも、まだまだ競馬を見逃せない。