スプリンターズSで台頭する伏兵のタイプは決まっている。穴党記者はこの2頭を推す

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 そして今年も、先行馬がそろっているうえ、ビアンフェ(せん4歳)、ファストフォース(牡5歳)、メイケイエール(牝3歳)、モズスーパーフレア(牝6歳)と逃げ馬が多数。前崩れ→差し馬の台頭を期待したくなります」

スプリンターズSでの一発が期待されるジャンダルムスプリンターズSでの一発が期待されるジャンダルムこの記事に関連する写真を見る そこで、松田記者は穴馬候補として、母子制覇を目指すジャンダルム(牡6歳)の名前を挙げた。

「前走のGIIセントウルS(9月12日/中京・芝1200m)では4着も、メンバー最速となる32秒6という驚異の上がりタイムをマーク。この上がり時計は、今年行なわれた中京・芝1200m戦すべてのレースの中でも最速でした。

 発馬には課題を残したままでしたが、先行馬有利の開幕週の馬場にあって、大外から伸びてきた末脚は本当に際立っていました。さすが、2002年のスプリンターズSを含めてGI2勝を挙げたビリーヴの子、といったところでしょうか」

 今回は馬装についても工夫を加えるという。その点もジャンダルムを推す「ポイントのひとつ」と松田記者は言う。

「ちょうど1年前から装着しているブリンカーを外し、今回はメンコのみにして出走する予定だそうです。これまで馬具が効きすぎているフシもあったので、それがプラスに働く可能性は十分にあります。

 過去に2勝している中山も、比較的相性のいい舞台。発馬五分、つまりゲートを決めて流れに乗ることができれば、最後の追い上げがハマってもおかしくありません」

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