タフな競馬が予想されるオールカマー。タイプが異なる伏兵2頭の大駆けに注意 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

オールカマーでの大駆けが見込まれているウインキートス(赤帽)オールカマーでの大駆けが見込まれているウインキートス(赤帽)この記事に関連する写真を見る 1頭目は、前々走のGII目黒記念(5月30日/東京・芝2500m)で重賞初制覇を飾ったウインキートス(牝4歳)だ。

「脚質が似ているウインマリリン(牝4歳)ともども気になるのですが、ウインマリリンは攻め馬があまり目立たなかったので、今回はウインキートスのほうに妙味を感じます。ウインキートスはGII札幌記念(8月22日/札幌・芝2000m)を使って、そんなに(状態を)緩めていないのもいいですね。

 その札幌記念ではおあつらえ向きの持久力勝負になったのですが、やはり2000mというのは距離不足だったように思います。しかも、ソダシやラヴズオンリーユーなど好メンバーがそろっていましたからね。9着という結果も仕方がないでしょう。

 2走前の目黒記念は恵まれた面もありましたが、タフな条件で自ら持久力勝負の展開に持ち込んでの勝利。それができるのも、力があってこそ。

 先週の日曜日には内を通ったほうがいい馬場になっていましたし、鞍上の丹内祐次騎手が目黒記念の時のようにうまいコース取りをすれば、そんなに大崩れするイメージはありません」

 レイパパレが軽快に逃げない展開も、「この馬には向く」と木村記者は分析する。

「おそらく逃げるのはロザムール(牝5歳)で、レイパパレは控える形になるでしょう。そうなれば、ウインキートスも好位に取りつきやすく、自分のタイミングで動ける強さもあるので、展開的にも抜け出しやすいと踏んでいます。一発、期待できますよ」

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