サラキア、サリオスら兄姉がこぞって活躍。厩舎の期待も大きい血統馬サリエラの動向 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

「サリエラは先日、トレセンでゲート試験に合格し、いったん放牧に出されました。放牧に出たとはいえ、どこかに弱さがあったり、気性面が幼かったりということはないそうです。馬体重が440kgほどで、もう少し体を大きくしてから初陣に向かいたい、という意向なのではないでしょうか。

 つまり、中途半端な状態ではデビューさせたくない、ということ。それだけ、厩舎の期待が大きいのでしょう。まだ速い調教はやっていないのですが、その血統のよさもあって、スタッフからは『どんな動きをするのか、見てみたかった』という声が聞かれましたから」

 今後は育成牧場で調整され、再入厩後にデビューを目指すことになるだろう。その見通しについて、先述のトラックマンはこう語る。

「姉のサラキアや兄のエスコーラもデビューが遅れており、この血統はそうした傾向があるのかもしれません。ただ、年明けはデビュー希望馬が殺到してレース選択が難しくなるので、できれば11月の東京開催でデビューするのが理想だと思いますが......」

 輝かしい戦績を刻んできた兄姉同様、大舞台での活躍が期待されているサリエラ。ベールを脱ぐのはいつになるのか。その日が来るのが待ち遠しい。

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