セントウルSで狙うべき穴馬4頭。夏場も使われてきた西の馬か、条件合う東の馬か

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamistu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 それでも、大外を回す競馬をするしかないなかで、最後は勝ち馬ヨカヨカを上回る34秒1という上がりタイムをマーク。4角13番手から猛追してきました。

 そもそも休み明けで馬体に余裕を残していましたから、一度使われてさらに反応がよくなる今回は格好の狙い目。7着という結果によって人気が落ちつきそうなのも、穴党にとっては歓迎でしょう」

 大野記者はもう1頭、今春のGIIフィリーズレビュー(3月14日/阪神・芝1400m)の覇者シゲルピンクルビー(牝3歳)を「面白い存在」と言ってオススメする。

「前走の北九州記念は4着。同馬を管理する渡辺薫彦調教師が危惧していたとおり、道悪を気にして伸び切れませんでした。

 とはいえ、のめりそうになりながら、大崩れしなかったのは収穫。この夏は6ハロン戦を2度走って、行きっぷりもよくなってきました。この距離のほうが集中して走ることができているように思います。

 中2週で挑む今回ですが、栗東坂路の調教ではキビキビとした動きを披露。ラスト1ハロン12秒1という時計をマークして、軽快に登板していました。状態もハイレベルで安定しているので、上位争いが期待できます」

 一方、木南記者は「美浦トレセンで魅力を感じる馬を見つけた」と言って、シャインガーネット(牝4歳)を穴馬候補に推奨する。

「昨年3月のGIIIファルコンS(中京・芝1400m)以降、勝ち星から遠ざかっていますが、そのファルコンSでは今回人気を集めそうなラウダシオン(牡4歳)に勝っています。調教で抜群に動く馬で、坂路ではとんでもない時計を出すことも頻繁にあります。

 ただ、主戦の田辺裕信騎手は常に折り合いを課題に挙げていました。レースで結果が出ないのはその点に原因があったようですが、今回は待望の6ハロン戦。鞍上も、今年は大きなレースでも存在感を示している鮫島克駿騎手と、楽しみが膨らみます」

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