京成杯オータムHは舞台得意の騎手に注目。鞍上の牝馬の激走が万馬券をもたらす (2ページ目)

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 過去の傾向と照らし合わせてみても、どの馬も捨てがたいところだが、ここではアカノニジュウイチと、マルターズディオサを推したい。というのも、いずれも鞍上がこのレースを得意としているからだ。

 アカノニジュウイチは横山典弘騎手、マルターズディオサは田辺裕信騎手が騎乗。過去10年の京成杯オータムHにおいて、横山典騎手は最多の4勝を挙げている。片や田辺騎手は3勝、2着1回、3着1回と馬券圏内に半分の5度も入っている。

 中山の芝マイルは、トリッキーなコースとして知られる。ということは、この舞台を熟知し、得意としている騎手に頼るのも一手だろう。

 続いて狙い目となるのは、重賞勝ちがありながら近走不振で人気落ちしている馬だ。

 2011年に7番人気で2着となったアプリコットフィズをはじめ、2012年に6番人気で2着に入ったスマイルジャック、2015年に11番人気で2着と好走したエキストラエンド、2016年に6番人気で2着入線を果たしたカフェブリリアント、2017年に11番人気で2着に突っ込んできたガリバルディ、2019年に10番人気で3着と善戦したジャンダルムら、過去にもその例は多い。

 これら過去例と同様、直近3走以内で連対実績(2着以内)がない重賞馬を今年の出走馬から挙げると、マイスタイル(牡7歳)、レイエンダ(せん6歳)、ワイドファラオ(牡5歳)の3頭がいる。それぞれ人気薄となることは濃厚だ。

 潜在能力からすれば、3頭とも一発の可能性を秘めるが、最も食指が動くのは、マイスタイル。過去10年で馬券圏内に入った30頭の臨戦過程を見てみると、前走がGIII関屋記念(新潟・芝1600m)だった馬が11頭もいて、その条件にハマるのが同馬だからだ。

 マイスタイルは一昨年のGIII函館記念(函館・芝2000m)に勝って以来、勝ち星からは遠ざかっているが、前走の関屋記念では10番人気で4着と奮闘。いい時と悪い時との差が激しい馬で、当日の雰囲気やレースの流れ次第では大駆けがあっても不思議ではない。

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