セントウルSは名スプリンター候補2頭に期待。「中京芝1200m」に相性ピッタリの血統で選ぶ (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 血統的にも魅力十分で、母カレンチャンはGⅠスプリンターズS、GⅠ高松宮記念を勝った2011年のJRA賞最優秀短距離馬。安田隆行調教師は父も母も管理しており、カレンモエにかける思いも強いだろう。同じく同厩舎の、ダノンスマッシュの強力なライバルとなるような走りを期待したい。

 まだ2世代しか出走していないのでデータは少ないものの、この中京/芝1200mで7戦2勝と好成績を残しているのがモーリス産駒。今回は2頭が出走してくるが、筆者はピクシーナイト(牡3歳/栗東・音無秀孝厩舎)を推したい。

 同馬は1600mのGⅢシンザン記念、1400mの新馬戦と、中京では2戦2勝。初の芝1200mの出走となった前走のGⅢCBC賞(小倉)では、JRAレコードが出るスピード決着ながら、勝ち馬から0秒1差の1分06秒1と好時計を記録して2着に入っている。

 血統を見ると、母の父キングヘイローが高松宮記念の勝ち馬で、祖母の父は名スプリンターのサクラバクシンオー。キングヘイローは父として、スプリンターズSや高松宮記念を勝ったローレルゲレイロを出し、サクラバクシンオーもショウナンカンプ、ビッグアーサーと2頭の高松宮記念勝ち馬を出している。中京/芝1200mはピッタリの血統と言えるだろう。

 以上、今年のセントウルSは優秀なスプリンター血統の持ち主であるカレンモエ、ピクシーナイトの2頭に期待する。

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