堤礼実アナが選んだこの夏のマイベストレース「私には想像もできない偉業」

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 一方、いよいよ始まった秋競馬では、これから注目すべきレースが目白押し。日本ダービーを勝ったシャフリヤールをはじめ、春に活躍した馬たちがこの秋、どんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。

 注目レースをひとつに絞るのは難しいですが、なかでもクロノジェネシスの凱旋門賞挑戦はすごく楽しみにしています。

『みんなのKEIBA』でもサンデーレーシング代表の吉田俊介氏のインタビューを放送。その際、鞍上はオイシン・マーフィー騎手に決まったという話がありました。コロナ禍にあって、日本にいる騎手が現地へ行くのは難しく、ヨーロッパにいる騎手に騎乗依頼することになったそうです。

 とはいえ、マーフィー騎手は過去にJRAの短期免許を所得し、日本でも大いに活躍。日本競馬のことをよく知っているジョッキーですから、これは期待できますよね。

 世界最高峰のレースである凱旋門賞において、日本で生まれて日本の厩舎で調教された馬に、日本で騎乗経験のある外国人ジョッキーが乗る。競馬を通して海外との結びつきが生まれるのは、すごく素敵なことだなと感じます。

 日本人ジョッキーに凱旋門賞を勝ってほしい気持ちは、もちろんあります。でも、日本の競馬ファンにもお馴染みのマーフィー騎手が乗るならば、応援にも力が入りそうです。

 また、同じくヨーロッパからは、イギリスオークスでディープインパクト産駒のスノーフォールが圧勝した、というニュースも入ってきました(その後、アイルランドオークス、ヨークシャーオークスも制覇)。

 競馬の本場イギリスで、とんでもなく強い馬が出てきたなと血統を見たら、種牡馬は日本の馬でした。日本人として誇りに思いますね。この秋には、凱旋門賞に向かう予定もあるとのこと。クロノジェネシスとの対戦は、楽しみであり、複雑な思いもあります。

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