穴党記者が伝授。小倉2歳Sは人気のスピード馬より、好位差し馬で好配当を狙え

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「初戦の新馬戦(6月13日/中京・芝1200m)は差し届かずの2着でしたが、『ゲートが速いわけではないけど、スピードに乗ればしっかり走る』(生野賢一調教助手)という陣営の見立てどおりの競馬。2戦目の未勝利戦(7月3日/小倉・芝1200m)では2番手からきっちり抜け出して快勝しました。初戦で時計のかかる馬場にも対応しているように、馬場を問わずに走れるのも強みです。

 スプリント重賞2勝のリトルゲルダを母に持ち、素質のよさは確か。この中間も今まで以上に調教で動けていて、上積みも十分です。前走未勝利勝ちで甘く見られるようなら、配当的な妙味も大きいでしょう」

 太田記者はもう1頭、アネゴハダ(牝2歳)にも注目する。

「こちらはダート戦の勝ち上がりゆえ、おそらく人気はないでしょう。それでも、その新馬戦(7月24日/新潟・ダート1200m)の直後、ここへの参戦を即決。芝スタートの走りがよかったことが決め手になったようです。

 管理する佐々木晶三調教師も、『もともと芝1400mでのデビューも考えていた馬。(初陣では)ゲートも器用に出たし、センスもいい』と、同馬の能力の高さを見込んでいます。小柄な馬ですし、むしろ今回の条件のほうがいいかもしれません。一発の魅力を感じます」

関東馬にとって「鬼門」の小倉2歳Sに挑むソリッドグロウ関東馬にとって「鬼門」の小倉2歳Sに挑むソリッドグロウこの記事に関連する写真を見る 一方、吉田記者は関東馬のソリッドグロウ(牝2歳)を穴馬候補に推奨する。

「時季的、場所的なものか、このレースは関東馬の参戦が少なく、ここ20年勝ち馬はいません。連対馬も1頭だけ。それぐらい関東馬には"鬼門"と言っていい一戦ですが、ソリッドグロウは函館で新馬(7月31日/函館・芝1200m)を勝ったあと、こちらに照準を合わせて早めに小倉競馬場に入厩しました。

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