隆盛極めるノースヒルズの期待馬トゥデイイズザデイは「バネがあるのがセールスポイント」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2021年版)
第14回:トゥデイイズザデイ

 2013年のキズナ、2014年のワンアンドオンリー、そして2020年のコントレイルと、この10年で3頭もダービー馬を輩出している生産牧場がある。北海道新冠町にあるノースヒルズだ。

 1980年代半ば、現代表取締役の前田幸治氏が中心となって作られたノースヒルズは、今やサラブレッド生産から馬主としての所有を行なうオーナーブリーダーとして、一大勢力を築いている。先に挙げたダービー馬の他にも、これまでに数多くの活躍馬を送り出している。

 そして、今年の2歳馬の中にもノースヒルズの期待を背負う素質馬がいる。栗東トレセンの池江泰寿厩舎に所属するトゥデイイズザデイ(牡2歳/父ディープインパクト)である。

ノースヒルズの期待の2歳馬、トゥデイイズザデイノースヒルズの期待の2歳馬、トゥデイイズザデイこの記事に関連する写真を見る 母のキトゥンズクイーンは、アメリカで現役生活を送り、GIダイアナS(アメリカ・芝1800m)で3着などの実績がある。その母を輸入し、日本のトップサイアーであるディープインパクトを配合して生まれたのがトゥデイイズザデイだ。

 同馬はすでにトレセンに入厩。デビューに向けて調整を続けている。その様子を間近で見ている関係者、厩舎スタッフの評価はどれほどのものか。現場で話を聞いた関西競馬専門紙のトラックマンが語る。

「追い切りにまたがった小崎綾也騎手によると、『まだ物見をするなど、幼いところがある』とのこと。ただし、『動きはディープ産駒らしく、軽い走りをしている』と話しています。他のスタッフからも『背中がよくて、いい雰囲気の馬』という声が聞かれました」

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