キーンランドCで波乱を起こすのは追い込み馬。穴党記者渾身の4頭に刮目せよ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 放牧明けだった前走のオープン特別・UHB賞(8月15日/札幌・芝1200m)こそ10着と惨敗を喫するも、今回は使った上積みが見込めます。現地に滞在している担当スタッフからも『今回は1回使った分、いいかもしれない。もともと2戦目が一番いい馬ですから』と、気配のよさが伝わってきています。うまく流れに乗って機動力を生かせれば、上位争いに食い込む余地は十分にあるでしょう」

近走不振も、昨年勝った舞台での激走が期待されるエイティーンガール近走不振も、昨年勝った舞台での激走が期待されるエイティーンガールこの記事に関連する写真を見る 坂本記者はもう1頭、昨年の覇者エイティーンガール(牝5歳)を推奨する。

「近走の成績は冴えませんが、昨年の覇者で地力は秘めています。こちらも、前走のUHB賞は13着と振るいませんでしたが、GI高松宮記念(7着。3月28日/中京・芝1200m)以来の久々が響いた感じです。今回は使って、順当に上向いていると考えていいでしょう。

 終(しま)い一手の脚質で、どうしても展開待ちという面を持ちますが、今回はスピード抜群のメイケイエールが出てきますからね。速いペースで引っ張られて前が苦しくなったところを、後方からズドンと突っ込んでくるシーンがあっても驚けませんよ」

 一方、中日スポーツの大野英樹記者も「6年前のウキヨノカゼ(8番人気)、4年前のエポワス(12番人気)、そして昨年のエイティーンガール(5番人気)と、このレースは追い込み馬が穴をあけてきた印象があります」と言って、今年も後方から一発を狙う伏兵馬に注目する。

「なかでも、今回はジョーアラビカ(牡7歳)に食指を動かされます。先行抜け出しから追い込み型へと脚質転換を図った馬で、典型的な先行有利の流れとなった前走のUHB賞(12着)は手も足も出ませんでした。

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