競馬界をけん引する馬主と調教師の「初タッグ」で注目のサトノヘリオスがいよいよ初陣へ

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

厳選!2歳馬情報局(2021年版)
第12回:サトノヘリオス

 GI日本ダービー(東京・芝2400m)を2勝するなど、関西のトップトレーナーとして活躍する友道康夫調教師。そして、数多くのGI馬を所有し、「サトノ」の冠名で知られる馬主の里見治氏(馬主名義は株式会社サトミホースカンパニー)。

 競馬ファンなら誰もが知る調教師と馬主であるが、2人の"タッグ"はこれまでなかった。それが、今年の2歳馬で初めて実現した。サトノヘリオス(牡2歳/父エピファネイア)である。

 2020年の競走馬のセリ市「セレクトセール」で、7000万円(税別)で落札された同馬。一族には活躍馬が多く、兄にはデビュー2連勝で当時オープン特別だったホープフルS(中山・芝2000m)を制したエアアンセム(牡/父シンボリクリスエス)がいる。

サトノヘリオスの兄、エアアンセムサトノヘリオスの兄、エアアンセムこの記事に関連する写真を見る エアアンセムはその後、クラシックには縁がなかったものの、7歳のときにGIII函館記念(函館・芝2000m)を制覇。9歳まで現役生活を続け、息の長い活躍を見せた。

 また、サトノヘリオスの祖母は、現役時に牝馬三冠レースすべてで上位争いを演じたエアデジャヴー。近親には、GI秋華賞(京都・芝2000m)を勝ったエアメサイアや、重賞3勝のエアスピネルなどがいる。

 そうした血統背景を持つサトノヘリオスは、すでにデビューに向けてトレセンで調教を積んでいる。友道調教師は同馬についてどんな感触を得ているのか、関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

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