毎年荒れる関屋記念で狙い目の2頭。過去の成績、血統、成長度からも連対の可能性大

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 血統的にも魅力十分で、父キズナの父ディープインパクト産駒は2018年プリモシーン、2019年ミッキーグローリー、2020年サトノアーサーと関屋記念で3連勝中。キズナ産駒の牝馬も、昨年のGⅢ新潟2歳Sでフラーズダルムが3着、今年の谷川岳Sでスマートリアンが2着と、新潟芝1600mの重賞・オープンでの活躍馬も出ている。好走の材料が揃っており、この馬を中心に推したい。

 もう1頭のロータスランドも上位争いが期待できる存在だ。年明けはまだ1勝馬だったが、3月の1勝クラス(阪神/芝1600m)、4月の2勝クラス・須磨特別(阪神/芝1800m)、そして6月の米子S(阪神/芝1600m)と3連勝。前走のGⅢ中京記念(小倉/芝1800m)は5着と敗れたが、2番手追走から4コーナーでは先頭に並びかけるなど、十分な見せ場をつくり、今年に入っての成長を示した。

 2、3番手につけるセンスがある走りが特長で、9戦4勝、2着3回で連対率77.8%という安定タイプ。新潟では昨年5月、1勝クラスの早苗賞(芝1800m)で約5カ月半ぶりの出走ながら、次のレースから重賞のGⅢラジオNIKKEI賞、GⅡセントライト記念を連勝するバビットにクビ差2着と健闘している。このコースは得意と考えていいだろう。

 以上、今年の関屋記念は、クリスティ、ロータスランドの4歳牝馬2頭に期待する。

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