堤礼実アナが選ぶ、2021年上半期GIベストレース「今年一番ドキドキした」

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 一方、エフフォーリアで敗れたのは、22歳の横山武史騎手。その悔しさは察するに余りありますが、この若さでそれほどの悔しさを味わったこと、これだけのレースを経験できたこと、それは本当に価値あることだと思います。きっとこの悔しさが今後、彼をさらに強くさせる――そう期待しています。

 実はベストレースを選んでいて、日本ダービーとどちらにしようかと悩んだレースがありました。それは、桜花賞です。

 単純に、ソダシという白毛馬が史上初のクラシック制覇を成し遂げたこともありますが、クビ差の2着に敗れたサトノレイナスの末脚が強烈な印象として残っているからです。

 レースを見ている感覚としては、ゴール直前までどこにもいなかったサトノレイナスが最後に突然現れ、あと10mあったら着順が入れ替わっていたかもしれない。そのくらいすごい追い込みを見せてくれました。

 その後、サトノレイナスは牝馬ながらもダービーに挑戦して5着と善戦。秋はどこへ向かうのかわかりませんが、早くまたあの末脚が見たいなと思っています。

 もちろん、ソダシにも注目しています。あの美しい馬体がまた1着でフィニッシュラインを駆け抜けるのを楽しみにしたいです。

 白毛馬といえば、2歳馬でもハイアムズビーチが6月の新馬戦を勝ちました。ハイアムズビーチは、現2歳世代では唯一の白毛馬。そんな希少な1頭がいいスタートを切ったことは、うれしいニュースです。

 ゆくゆくはGIを勝って"ソダシ2世"になるかもしれません。この秋は新世代の白毛馬にも注目ですね。

Profile
堤 礼実(つつみ・れいみ) 2016年フジテレビ入社。
1993年11月23日生まれ、米国カリフォルニア州サンノゼ出身。
血液型:O型。趣味:ミュージカル鑑賞、ダンス。
好きなもの:東宝ミュージカル、宝塚歌劇、ハプスブルク家、
パクチー、チーズ。
モットー:「一瞬一瞬を大切に」「意志のあるところに道はある」

『みんなのKEIBA』(毎週日曜・午後3時00分~)
★『みんなのKEIBA』公式HPはこちら>>
★『みんなのKEIBA』のTwitterはこちら>>
★堤礼実アナのInstagramはこちら>>

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る