2021.07.24

混戦アイビスSDは軽量3歳牝馬が優位。外枠引いた千直実績馬の巻き返しにも要注意

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 今でこそ、誰もがコースに慣れて、近年では「千直巧者」と称されるジョッキーも出てきましたが、コースが設けられた当初は、条件戦などでは早仕掛けをするジョッキーがたくさんいました。その結果、取りこぼしてしまうことも......。それだけ、ジョッキーの駆け引きも重要な要素です。

 さて、今年のレースですが、オールアットワンス(牝3歳)を有力視したいと思います。

 千直では、競走馬のスピードと騎手の操縦が重要としましたが、もうひとつ重要ポイントを挙げるとすれば、斤量です。オールアットワンスは3歳牝馬で、斤量51kgの軽量で出走できます。他馬と斤量差を考えると、とても大きなアドバンテージとなります。

 前走の重賞・葵S(5月29日/中京・芝1200m)でも、ハイペースのなか先行して最後までしぶとく粘り込んで3着と奮闘。あの流れに対応できたことを考えれば、千直の競馬にも対応できるでしょう。

 この斤量ゆえ、騎乗できるジョッキーの選択肢は限られたと思いますが、鞍上に決まったのが石川裕紀人騎手であれば問題ありません。昨年以上のペースで勝ち星を重ねていますし、今年でデビュー8年目と、千直でのキャリアも十分に積んでいますからね。

 加えて、オールアットワンスを管理する中舘英二調教師は、ジョッキー時代に新潟での実績が豊富な騎手でした。どんな馬なら千直に合うのかも見極められるはずです。今回、オールアットワンスを千直に挑戦させるのも、その適性を感じているからこそ、でしょう。

 翻(ひるがえ)って、過去2年このレースで連対(2019年=1着、2020年=2着)を果たしているライオンボス(牡6歳)はメンバー中、最重量となる斤量57kgを背負います。その斤量と、前走のオープン特別・韋駄天S(5月23日/新潟・芝1000m)での惨敗(9着)を踏まえると、割り引きが必要と考えています。