300万馬券再び!? 小倉開催の中京記念で一発狙える3頭を穴党記者が伝授 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 すると、続くGIII福島牝馬S(4月24日/新潟・芝1800m)では、逃げ切り勝ち。2019年の葵S(京都・芝1200m)以来の勝利を飾って、重賞2勝目を挙げました。デビュー当初は1200m戦で5連勝を遂げた短距離馬が距離を延ばして開眼。1年11カ月ぶりの勝利は、持ち前のスピードに粘りが加わった先行力が生きる内容でした」

 さらに松田記者は、このディアンドルの復活劇について「一過性のものではない」と言ってこう続ける。

「復活のきっかけは、やはり3走前にあると思います。この時からチークピーシズを着用し、折り合い面での問題がなくなり、最後まで脚が続くようになりました。

 そうして、前走のGIヴィクトリアマイル(5月16日/東京・芝1600m)でも4着と善戦。マイル戦でペースが流れたこともあり、得意の逃げには持ち込めませんでしたが、好位につける競馬で2着ランブリングアレーとはクビ差+クビ差。高速決着のGIでも通用するスピードを見せられたことは大きいです。

 小倉大賞典で好走したように、小回り向きの脚質で、スピードも上位。有力どころの脚質は差しに集中しており、積極策での押し切りがあっても不思議ではありません」

 松田記者はもう1頭、ダノンチェイサー(牡5歳)を推奨馬に挙げる。

「これまで、良馬場なら負けてもコンマ5秒以内でしたが、重馬場だった前走のオープン特別・東風S(3月14日/中山・芝1600m)では勝ち馬から1秒4差をつけられての9着大敗。新馬戦でも重馬場でコンマ7秒差の4着と負けていますから、前走の敗因はあくまでも馬場。良馬場が見込める今回は見直せると踏んでいます。

 3歳時にはGIIIきさらぎ賞(京都・芝1800m)を勝って、続くGINHKマイルC(東京・芝1600m)では4着と奮闘。地力があるのは明らかです。

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