2021.07.16

今年も函館記念は波乱の予感。人気薄になりそうな馬から激走期待の2頭に注目

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 もう1頭、GⅠ馬カフェファラオ(牡4歳/美浦・堀宣行厩舎)にも触れておきたい。今年のGIフェブラリーS(東京/ダート1600m)の勝ち馬で、今回が初の芝のレースとなるが、ハンデ戦の今回は58.5kgのトップハンデを課せられてしまった。厳しい条件が重なるものの、血統的には面白い存在だ。

 父アメリカンファラオはケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモントSを勝った米三冠馬で、一見するとダート向きと思うかもしれない。だが、その産駒には仏GⅠクリテリウムアンテルナシオナル(芝1600m)を勝ったヴァンゴッホなど、芝のGⅠ馬も出している。

 そしてカフェファラオの母メアリズフォリーズも、芝8.5Fの米重賞を2勝。兄ナイトプローラー、姉リーガルグローリーも米国の芝重賞を勝っている。さらに、「父がアメリカンファラオ」で「母の父がモアザンレディ」という配合は、米GⅡBCジュヴェナイルターフスプリントを勝った本邦輸入種牡馬フォーウィールドライブと同じでもあり、血統的には芝向きと言える。今回は軽視するという方が多いかもしれないが、筆者はあえて狙ってみたい。

 以上、今年の函館記念はワセダインブルー、カフェファラオの2頭に期待したい。