5億円馬のリアドはいかにも「ディープ産駒」。陣営が素材のよさを絶賛

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 こうした兄姉の活躍を受けて、陣営の期待も大きいリアド。同馬について、厩舎スタッフはどんな印象を持っているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「リアドはすでにゲート試験に合格し、現在は放牧に出されています。スタッフによると、『秋からの始動を予定しており、デビュー戦の距離は1800〜2000mあたりを考えている』とのこと。

 ただ、兄、姉はマイル以下の短距離で結果を出している馬が多く、リアドも『体に幅が出てきて、短距離向きに見える』とスタッフは話していました。今後は、距離適性を探りながらの調整になるかもしれません」

 距離適性はともかく、素材そのもののよさは厩舎スタッフも太鼓判を押しているという。先述のトラックマンが続ける。

「リアドについてスタッフは、『キャンターを見ても、走りが軽く、柔らかい動きをしている』と好感触を示しています。『いかにもディープインパクト産駒らしいタイプ』で、気性面も問題ないとか。『セレクトセールから見ているけど、ここまでいたって順調』と、陣営も同馬のデビューを楽しみにしているようです」

 秋に初陣を迎える予定のリアド。いきなり評判どおりの走りを見せてくれるのか、デビュー戦が待ち遠しい。

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る