5億円馬のリアドはいかにも「ディープ産駒」。陣営が素材のよさを絶賛

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2021年版)
第7回:リアド

 今年の2歳戦線にも数多くの期待馬、良血馬がそろっている。その中には、競走馬のセリ市「セレクトセール」にて5億円近くの高額で取引された馬がいる。

 栗東トレセンの友道康夫厩舎に所属するリアド(牡2歳/父ディープインパクト)である。同馬は当歳時、セレクトセールで4億7000万円(税別)という高値で落札され、デビュー前から大きな注目を集めている。

4億7000万円の高値で取引されたリアド4億7000万円の高値で取引されたリアドこの記事に関連する写真を見る 父は不動のリーディングサイヤーであるディープインパクト。そして、母はこれまでに日米で多数の活躍馬を送り出してきた"賢母"タイタンクイーンとなれば、高値で取引されるのも納得である。

 タイタンクイーンはまず、アメリカで2頭の牝馬を生んだ。いずれも同地で奮闘し、GII、GIIIなどの重賞制覇を果たしている。

 その後、日本に来てからも、次々に活躍馬を出してきたタイタンクイーン。日本で最初に生んだストロングタイタン(牡/父リーガルランサム)は、2018年のGIII鳴尾記念(阪神・芝2000m)でレコード勝ちを収めるなど、オープン、重賞戦線で名を馳せた。

 また、2017年生まれのギルデッドミラー(牝4歳/父オルフェーヴル)は、3歳時にGINHKマイルC(東京・芝1600m)で3着と好走。GIIIでは2度2着になるなど、重賞戦線で健闘している。

 これらの他にも、オープン勝ちを含め、通算6勝を挙げているミラアイトーン(牡7歳/父ロンロ)などが産駒にいる。

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