条件が一変したプロキオンSは直感冴える穴党記者推奨の激アツ4頭におまかせ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 坂本記者はもう1頭、ダート重賞の常連に巻き返しを期待する。

ナムラカメタロー(牡5歳)です。やや重、重と脚抜きのいい馬場となって、ハイペースの流れのなかで先行した直近2走は、失速もやむなしという厳しい競馬でした。でも、本来は先行して、しぶとく長く脚を使える馬です。

 また、小回りの中山や福島、函館で実績があるように、初コースでも舞台適性は高いと見ていいでしょう。昨年2月の地方交流重賞、GIII佐賀記念(佐賀・ダート2000m)も勝っていますしね。

 2週前、1週前の追い切りではびっしりと攻めているように、体調もよさそうです。出走馬唯一の関東馬ですが、大穴ならこの馬と見ています」

 一方、デイリースポーツの大西修平記者は、トップウイナー(牡5歳)を推す。

「前走は芝の重賞、GII目黒記念(5月30日/東京・芝2500m)に参戦。積極的に逃げたものの、最下位の16着に終わってしまいました。

 とはいえ、管理する鈴木孝志調教師が『最近、行きっぷりがよくなかったので、芝でスピード競馬を経験させた。いわゆる、ここへの布石』と話すとおり、予定どおりの臨戦過程。不安はまったくありません」

 ダート戦ではここ最近、短い距離を中心に使われてきたが、1700mへと距離が延びるのはどうなのか。その点についても、大西記者は「心配はいらない」という。

「以前ほどの行きっぷりがなくなった今なら、逆に1700m戦は条件的にベストと言えそう。中間の攻め気配も申し分なく、鈴木調教師も『いい状態をキープしていて、動きもいい』と仕上がりには手応え十分です。

 脚抜きのいいダートになれば、さらに持ち味は生きるでしょう。ハナにはこだわらないタイプで、好位でリズムよく運べれば、上位争いを演じても不思議ではありません」

 大西記者ももう1頭、気になる馬がいるという。

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