ラジオNIKKEI賞で注目の4頭。先行馬が有利か否か、穴党記者の意見が割れた (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「馬体はコロンとしたシルエットで、一瞬の脚よりは機動力と持続力を生かす形がベストな馬。前走のGI皐月賞(4月18日/中山・芝2000m)はメンバーが強力なうえ、外を回る形で11着に終わりましたが、GIIIレベルなら地力上位は明らか。斤量55kgも実績を踏まえれば、やや恵まれた印象があります。

 ダービーをパスして、ここを目標にしてノーザンファームしがらきとうまく連携して調整。1週前のCW追いでも好時計をマークし、シャープな切れ味を見せていました。およそ2カ月半の休み明けですが、いきなり能力全開といった仕上がりです。コーナー4つの競馬で、適度に上がりがかかりそうなのもプラスでしょう」

 吉田記者ももう1頭、推奨馬を挙げる。馬場が渋った際の穴馬として、ワザモノ(牡3歳)に期待を寄せる。

「雨馬場で前が積極的にいって、少しタフな展開になった時、浮上するのは追ってからしっかりとした伸び脚を生かせるタイプ。ワザモノは前走のリステッド競走・橘S(5着。5月9日/中京・芝1400m)、前々走のGIIニュージーランドトロフィー(7着。4月10日/中山・芝1600m)と敗れていますが、終(しま)いはしっかりと脚を使って、後方から着順を押し上げています。

 昨年暮れの1勝クラス・ひいらぎ賞(12月19日/中山・芝1600m)では、GINHKマイルCの覇者シュネルマイスターの2着となっており、地力もあります。ここまで7戦して、今回が初の1800m戦。人気の盲点となるのは確実ですが、侮れないと思いますよ」

 今年初の福島開催。馬場状態は絶好だというが、梅雨空がどう影響するのか。再び波乱含みの夏の3歳重賞。穴党記者厳選の4頭がオイシイ配当をもたらしてくれるはずだ。

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