注目の高額馬がついに初陣。アメリカの2歳女王を姉に持つフィデルは良い走りを見せられるか

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2021年版)
第5回:フィデル

 国内最大級の規模を誇る競走馬のセリ市「セレクトセール」。毎年7月に開催され、億を超える高額落札が続出。世界的にも知名度の高いイベントだ。

 ここで高額取引された馬はその後も注目され、デビュー間近となれば、一段と脚光を浴びることになる。栗東トレセンの友道康夫厩舎に所属するフィデル(牡2歳/父ハーツクライ)も、そんな1頭である。

7月4日に初陣を迎える予定のフィデル7月4日に初陣を迎える予定のフィデルこの記事に関連する写真を見る 昨年の「セレクトセール」の1歳馬セールにおいて、1億9000万円(税別)で落札された同馬。それだけの評価を受けるのは、その血統背景にある。

 何より、2014年に生まれた姉シャンパンルーム(牝/父ブロークンヴァウ)がアメリカのGI馬であることが大きい。2歳牝馬の頂点を決めるGIBCジュヴェナイルフィリーズ(アメリカ・ダート1700m)を制覇。2歳女王に輝いているのだ。それ以外にも、GII勝ちがあり、GIレースでも上位争いを何度か演じている。

 フィデルはその弟。となれば、大きな期待を受け、高額で取引されるのも当然と言える。

 同馬はすでに入厩し、7月4日の2歳新馬(小倉・芝1800m)で初陣を迎える予定。そこに向けての調整は、滞りなく進んでいるようだ。その様子と、陣営の同馬に対する評価について、関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

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