2021.06.25

宝塚記念は波乱ムード。穴党記者が厳選した3頭で夏のボーナスをつかめ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そこで、坂本記者が穴馬候補に推すのは、現在2連勝中のユニコーンライオン(牡5歳)だ。

「もともと素質の高さが評価されていた馬。ここに来てやっと心身がかみ合って、本格化した印象があります。重賞初制覇となった前走のGIII鳴尾記念(6月5日/中京・芝2000m)では、ハナを奪って、スローのマイペースに持ち込んでの勝利。自ら競馬を作って、後続に3馬身半差をつけた勝ちっぷりからして、ここでも軽視は禁物です。

 鞍上の坂井瑠星騎手も、『後半(1000m)を57秒台で走っており、それは能力がないとできないこと。また、血統からして、多少の道悪もこなしてくれると思います』と、同馬について高く評価。今の充実ぶりからして、再びハナを奪って一発! という期待が膨らみます」

 坂本記者はもう1頭、古豪のキセキ(牡7歳)にも注目する。

「白星からはかなり遠ざかっていますが、泥んこ馬場のGI菊花賞(京都・芝3000m)を制した実力馬。GI馬という"格"は、ここでも上位の存在で侮れません。

 スタートに課題はあるものの、宝塚記念では過去2年連続で2着と好走。コース、馬場適性ともに高いです。積極策で持久力を生かす形でも、早めのまくりからのスタミナ勝負に持ち込む形でも、この舞台であれば、上位争いが見込めます。

 前走のクイーンエリザベスII世C(4着)のあとも、順調に調整を重ねており、この馬の力は十分に発揮できそう。ここ最近は勝ち負けを演じるまでには至っていませんが、巻き返しがあってもおかしくありません」

 キセキについては、太田記者も気になる存在として名前を挙げた。

「もう3年以上も勝利から遠ざかっていますが、今年2戦の走りを見ると、復調気配が感じられます。前々走のGII金鯱賞(3月14日/中京・芝2000m)では、前残りの展開のなか、メンバー最速の上がりを駆使してコンマ2秒差の5着と奮闘。前走のクイーンエリザベスII世Cでも、発馬で遅れながら、4着まで追い上げました。