堤礼実アナが4年で3度のダービー制覇を遂げた福永祐一騎手に聞きたいこと (2ページ目)

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 皐月賞を勝って引き上げてきた時には「ヤッター!」と感情を爆発させ、勝利ジョッキーインタビューでも喜びにあふれていました。横山武史騎手というと、その初々しい姿が強烈な印象として残っています。

 だからというのもあってか、そのイメージのままダービー前のインタビューで受け答えする姿を見た時に、表情に硬さがあるように感じられました。皐月賞で初めてGIを制した22歳にとって、一冠目を獲ってダービーに臨む重圧というものがどれほど大きいものなのか、物語っているような気もしました。

 それでも、圧倒的1番人気の馬に騎乗して、すばらしい競馬を披露。

 横山武史騎手にとっては、今年のダービーで得たものがきっとたくさんあったと思います。ありきたりな言い方になりますが、このレースでの悔しさを糧にして、今後のさらなる飛躍につなげてほしい、そう願っています。

 一方、エフフォーリアをハナ差抑えて戴冠を遂げたのは、シャフリヤールでした。鞍上は福永祐一騎手。横山武史騎手との激しい叩き合いを制して、ダービー連覇を果たしました。

 そんな今年のダービーにおいて強く感じたのは、"ダービーを勝つことはホースマンの夢"と言われるだけあって、歴史を超えてのいろいろな思いや情熱、そしてドラマが、至るところに詰まっているのだな、ということです。

 福永騎手のダービー連覇に賭ける思いもそうですし、若武者・横山武史騎手の挑戦もそう。さらに、横山武史騎手には父・横山典弘騎手との、史上初となるダービーでの"親子対決"という見どころもありました。

 また、池添謙一騎手は弟の池添学調教師が管理するヴィクティファルスに騎乗して兄弟コンビでのダービー制覇を目指し、国枝栄調教師は牝馬のサトノレイナスでダービー初制覇に挑戦。そして、オークスのソダシでは涙を飲んだ吉田隼人騎手と須貝尚介調教師が、ステラヴェローチェでタッグを組んだダービーでの巻き返しにも注目が集まりました。

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