美女馬券師は、日本ダービーでエフフォーリア以上に勝たせたい馬がいる (2ページ目)

  • text by Morinaga Maaya

 日本ダービーは、ホースマンにとって夢の舞台。毎年生まれてくる、およそ7000頭強のサラブレッドがそこを目指し、その舞台に立つだけでも称えられる憧れの場所。それは、他のGIレースとは明らかに違う意味を持っていて、見届ける競馬ファンもそのことを十分すぎるほど理解している――。

「競馬っていいなぁ」

 月並みかもしれませんが、その時に私は心の底からそう思いました。

 今年も、2018年に生まれた7398頭の頂点を決する戦いが見られます。私は現地には行けませんが、しっかりと背筋を正し、心してレースを見届けたいと思っています。

 さて、間近に迫った大一番。GI皐月賞(4月18日/中山・芝2000m)を制して無敗でダービーに挑む注目のエフフォーリアは、過去のダービー馬キズナ(2013年)やロジャーバローズ(2019年)と同じ1枠1番に入りました。鞍上を務めるのは、横山武史騎手。かつて、父である横山典弘騎手が初めてダービーを勝った時に騎乗したロジユニヴァースも1枠1番でした。

 過去10年の結果を見ても、1番枠の成績は2勝、2着2回、3着1回、着外5回と、なんと半数が馬券に絡んでいる好枠なのです。「ダービーは最も運のいい馬が勝つ」と言われていますが、まさかこの馬が1枠1番を引くとは......。"若武者"横山武史騎手の騎乗センスもそうですが、運の強さにも脱帽しました。

 というわけで、私の本命はエフフォーリアです。前々走のGIII共同通信杯(2月14日/東京・芝1800m)では、後続に2馬身半差をつけての完勝。そしてその後、その時の2着馬がGIIスプリングS(3月21日/中山。芝1800m)を、3着馬がGIII毎日杯(3月27日/阪神・芝1800m)を制覇。負かした馬たちのそうした活躍からも、この馬の強さは実証されています。

 東京競馬場も経験済み。条件が替わっても、1戦ごとに後続との着差を広げて勝っている点も大きな魅力です。この馬の日本ダービー戴冠は、かなり現実味があるのではないでしょうか。

 対抗はサトノレイナス。もし「今年の日本ダービーでの夢は?」と聞かれたら、私は「サトノレイナスの優勝」と答えると思います。この馬がオークスではなく、ダービーを目指すと発表があった時、管理する国枝栄調教師のダービーへの強い思いを感じたからです。

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