2021.05.22

オークスも無敗のソダシが有力。相手は勝負づけが済んでいない別路線組

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 ご存知の方も多いかもしれませんが、東京・芝2400mというコースは内枠が有利で、最も重要視されるのは1コーナーへの入り方です。かつて、フルゲート28頭でレースを行なっていた頃は、「ダービーポジション」とも称され、いかにいい位置で1コーナーを迎えられるかどうかで、勝敗が決まるとも言われていました。

 その当時と比べれば、フルゲート18頭となった現在、「ダービーポジション」といった考えは古いかもしれませんが、オークスやダービーにおいては、今なお1コーナーへの争いは熾烈です。普通の平場のレースであれば、誰かが「オレが(先に1コーナーへ)入るよ」と言えば、騎手同士で声を掛け合って、皆がセーフティーなレース運びに努めるところを、非常にピリピリとした雰囲気のなか、誰もがお構いなしに内へ絞って進路を取りにいきますからね。

 つまり、これまでどんなコース、どんなレースでもソツのない競馬を見せてきたソダシにとっても、こと今回に関しては、1コーナーへの入り方が重要なポイントになります。それさえクリアできれば、勝機は近づいてくるでしょう。

 実際のところ、ソダシは競馬が上手。鞍上の吉田隼人騎手が腹を決めて、持ち前のスピードとセンスを生かすことができれば、自然と好位置でレースを進められるのではないでしょうか。

 相手選びは、まずは桜花賞組から。有力候補は、4着アカイトリノムスメ(牝3歳)、3着ファインルージュ(牝3歳)です。

 正直、アカイトリノムスメについては、すでに桜花賞でソダシとの力差を感じました。しかしながら、乗り易さやレースセンスはソダシ以上と見ています。小柄な牝馬でもあり、桜花賞では長距離輸送も少なからずマイナスになったのではないでしょうか。今回、馬体重が増えてくれば、なおさら有望視できます。

 ファインルージュはここまで底を見せていませんからね、楽しみな存在です。スタートに課題があって、道中の反応は少々スブいだけに、好位での立ち回りが求められた桜花賞より、今回のほうが条件的には好転すると思っています。

 ただ、今年の3歳世代はGI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月13日/阪神・芝1600m)、そして桜花賞と、ソダシが勝って、サトノレイナスが惜敗する結果が続いています。その点を踏まえれば、レース条件が替わるとはいえ、桜花賞組とは勝負づけが済んでいる、と言えます。