2021.05.16

ダービーで台風の目となるか。「長くいい脚を使える」ワンダフルタウン

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

 そこで、目標をダービーに切り替えて、およそ5カ月ぶりの実戦となったのが、冒頭の青葉賞。先攻馬群を見る形となる好位でレースを運び、直線は馬場の真ん中から抜け出してきた。最後は、内から伸びてきたキングストンボーイ、外から追い上げてきたレッドヴェロシティと激しく競り合って、ハナ差先着した。

 2つ目の重賞タイトルを手にして、堂々とダービーに向かうワンダフルタウン。同馬を管理する高橋調教師の手応えはどうなのか。その点について、関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「爪の不安が長引いて、長期休養を強いられたワンダフルタウン。どちらかというと、休み明けは苦手なタイプですが、約5カ月ぶりの青葉賞を勝利。高橋調教師も『勝ちきれたのは大きい』と評価し、改めて『能力の高さを感じた』とのことです。

 レース後の反動もなく、『ひと叩きして、いい状態でダービーに挑める』と大一番に向けて、好感触を得ている口ぶりでした」

 デビューから全5戦の手綱を取っている和田竜二騎手も、ワンダフルタウンについては高い評価を与えているという。トラックマンが続ける。

「青葉賞の1週前追い切りに乗った際、和田騎手は『本調子までには、まだ時間がかかる』と話していたそうです。それでも、青葉賞を勝ちきったことによって、さらなる成長を感じたみたいですね。

 ワンダフルタウンのよさについては、和田騎手曰く『長くいい脚が使えて、最後までしっかり追えるのが強み』とのこと。激しく追える和田騎手との相性はよさそうで、ダービーでも上位争いへの期待が膨らみます」

 完調手前の青葉賞を勝ちきって、改めて能力の高さを示したワンダフルタウン。叩き2戦目となるダービーでは、相当な上積みが見込める。無敗の一冠馬エフフォーリアを脅かす存在となるのか、注目である。