ヴィクトリアマイルで横山ルリカが絶対買いの1頭。爆穴狙いの注目馬も (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

ヴィクトリアマイルの注目馬について語った横山さんヴィクトリアマイルの注目馬について語った横山さんこの記事に関連する写真を見る それから興味深いのは、馬場状態に大きな変化がなければ、NHKマイルCよりもヴィクトリアマイルのほうが例年勝ちタイムが速いことです。昨年もおととしもヴィクトリアマイルは1分30秒台で、底力やタフさよりも、その高速馬場にいかに対応できるかが一番重視すべき点と考えています。今年はNHKマイルCが1分31秒6と、とんでもない時計でした。これより速い決着をイメージするとスピード能力が優先になるので、人気のマジックキャッスル(牝4歳)やデゼル(牝4歳)は、少し適性が違うのかなと思っています。

 あとは展開です。レシステンシア(牝4歳)、ディアンドル(牝5歳)、イベリス(牝5歳)と、スピードタイプで逃げて結果を出している馬がそろっています。レシステンシアは前走のGI高松宮記念では、クビ差2着で勝ったも同然の競馬でしたし、ディアンドルも早熟に思わせて5歳の春に再覚醒しています。

 そうしたことを考えて最終的な印はまだ決めていませんが、本命はグランアレグリア。戦ってきた相手が違いますし、プレッシャーもあると思いますが、強いグランアレグリアを見たいですね!

 レシステンシアの強さも当然無視できません。今週からBコースに変わって、この馬のペースで気持ちよくいってしまったら、グランアレグリアの追撃を阻止する可能性はあります。昨年は極悪馬場のGI桜花賞で2着になった後、たて続けにNHKマイルCも2着だったので、底力も侮れません。能力・展開のどちらからもレシステンシアは消せないです。

 気になるのはテルツェット(牝4歳)。4連勝の勢いがレイパパレ(牝4歳)っぽいですよね。そしてマイル戦を4戦4勝。420kg前後の小柄な牝馬で初の斤量55kgがやや気になりますが、高速馬場の適性もありそうなので、未知の魅力に注目したいです。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る