ヴィクトリアマイルは3つの穴パターンから浮上する3頭で高配当を狙え

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 春の古馬牝馬による「女王決定戦」GIヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)が5月16日に行なわれる。

 前評判では、昨年の最優秀短距離馬に輝いたグランアレグリア(牝5歳)と、2歳時にGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)を制し、前走のGI高松宮記念(3月28日/中京・芝1200m)でも2着と奮闘したレシステンシア(牝4歳)の「2強」といった様相を呈している。

 だが、この「2強」ですんなり決着するとは限らない。というのも、ヴィクトリアマイルは波乱の多いGIのひとつだからだ。

 過去10年の結果を見てみても、3連単で10万円を超える配当をつけた年が5回もある。なかでも2015年には、5番人気のストレイトガールが勝利し、12番人気のケイアイエレガントが2着、18番人気のミナレットが3着に突っ込んできて、3連単ではGI史上最高の2070万5810円という超高額配当が生まれている。

 こうした状況を鑑みれば、今回も「2強」に割って入る穴馬の台頭があってもおかしくない。そこで、過去10年の結果を参考にして、今年のレースで激走しそうな伏兵馬を探し出してみたい。

 このレースでまず注視すべきは、「リピーター」である。2012年に4番人気で勝利し、2013年に12番人気で2着となったホエールキャプチャをはじめ、ヴィクトリアマイルでは人気、人気薄を問わず、同じ馬が何度も好走している例がたくさんあるからだ。

 ホエールキャプチャの他には、2013年(1番人気)、2014年(11番人気)と連覇を飾ったヴィルシーナ、2014年に6番人気で3着入線を果たしたあと、2015年(5番人気)、2016年(7番人気)と連覇を遂げたストレイトガール、さらには2017年に7番人気で3着、2018年に8番人気で勝利したジュールポレール、2019年に5番人気で勝って、2020年にも5番人気で3着となったノームコアなどがいる。

 とすれば、今年もリピーターが狙い目となる。

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